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2007年5月1日火曜日

ノルウェイの森 IN English

今 勉強のためにノルウェイの森の英訳版を読んでいる。20歳くらいの時に何度かオリジナルを読んで以来だが、英語で読むと、
この小説の不自然さを顕著に感じる。30代のおじさんが無理に20歳を装ったような雰囲気が至る所に臭う。多分英語だからではなく、
自分が年取ったからだと思うが、最初に読んだ時、とても刺激的でリアルに感じた物語が、作為的な作品に感じてしまう。あの頃は恋愛のことしか感心がいかなかったし、女の子とどうやって接したらいいかよくわからなかったし、グラビア見て夢の妄想に満ちた青春送ってたからかもしれない。まぁ要するに純だったのだと思うけど。
印象深かったのがレイコさんのピアノの教え子の女の子がレイコさんにレズビアンの手ほどきをするレイコさんの回想シーンで、僕は
もしかして、これレイコさんの作り話じゃないのかと、感じてしまった。最初に読んだ時はストーリーの迫力でそんなこと考えもしなかったのだけれど、そういう風に考えながら読むと、なんだか自分が世間そのものになってしまったような感じがして空しかった。
英語の構成がそう感じさせるのか、自分の年齢のせいか、もう一度日本語も読んでみようと思った今日この頃でした。
ちなみに次はポールオースターネイティブイングリッシュ小説を読む予定です。
村上春樹さんの小説は「ねじまき鳥クロニクル」が一番好きです。

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