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2007年5月3日木曜日

ゴルデンウィーク

いやーこの時期小売りは稼ぎ時ですが、本当にゴールデンウィークは疲れます。僕が勤めてるのはちょっとした流行のお店なのでその賑わいは本当に辟易としてしまいます。僕の場合は最初高額品を扱う店から低額ボリューム商品を扱う店に転職したのでそのギャップはとても大きいです、実際。高額品のお店はこの時期割と暇でしたから。
ここ十年の間に本当に小売りの業界地図は大きく変わりました。消費の2極化と言われてから久しいですが、店舗も急速に2極化してきました。百貨店はよりブランドをはじめとした高額品だけを扱う店が増え、対局に低価格、良品質に特化した専門店も数を増やしています。
10年前は百貨店と低価格店の間に無数のボーダーレスな種族のお店があったと記憶しています。百貨店も低価格に手を出していましたし、低価格店も高額品にチャレンジしていました。卸業者も海千山千でしたから、今程はっきりと住み分けが出来なかったのかもしれません。僕の体感では高額品のブームはもう終わり、顧客は物を良く吟味して安くて良い物を選ぶ人が増えているように思います。
百貨店、ブランド店はユーロ高の影響もあり、現実の消費者と時価がどんどんかけ離れているような気がします。実際売上もピークの2、3年前と比較して、かなり落ちているようです。高額ブランド品の中でも中国産がかなりの割合を占めるようになっていますから、品質の違いも昔ほど説得力がなくなっていると思います。
僕の漠然とした予感ですが、いずれ物の値段はその物プラス人件費と最低必要利益を含めた価格での消費者との等価交換にならざるをえないのではないかと思っています。つまりすべてのもうけのからくりが透けて見えて、不当な利益を上げている物に消費者は見向きもしなくなる時代がくるのではないかと。みんなが食いぶち分の利益だけとってあとは価格で消費者に還元するような経済社会が来るという期待は今の2極化時代の行き着いた果てに見たい僕の願望です。

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