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2007年6月22日金曜日

Paul Mccartney ニューアルバム

ポールマッカートニーのアルバムメモリーオールモーストフルが6月初旬に発売されましたが、やっとじっくり聞き込むことが出来たので、レビューを簡単に書きたいと思います。今回ははじめてアイチューンストアからダウンロードして購入したのですが、そのままランダムモードで聴くとちょっとこれどうなんだろうと最初正直思いました。しかし気を取り直し改めて順番通りに聴くと、やっぱりポールは健在でした。アルバムはやっぱり順番通り聴かないと、創った人に失礼ですね。デヴィットカーンのプロデュースらしく、ストレートなロックナンバーとポールのメロディアスなポップさが上手く解け合って仕上がっている印象をうけました。ただシングルのDance Tonightはシンプル過ぎてポールじゃなかったら公式に流れないんじゃないかって思いました。あとThat was me と Nod your Headは同じ曲なんじゃないかと思うんですがねぇ。これらの気になる部分を除けばとても好きな曲が多く、良いアルバムだと思います。 それにしてももう65歳で自分のお袋さんと同い年なのにきちんとハイレベルな楽曲を作り続けているポールはすごいと思います。「ちょっとラジオで流れるようなポップソングが作りたかった」といってMy present past を軽く作っちゃうところなんかは脱帽ですし、See your Sunshineのベースプレイもたまらないですし、Mr Bellamy でのBeatles 時代のRocky Raccoonの流れを汲むポールのショートストーリも健在ですね。Vintage Clothesも合唱コンクールで歌えそうな覚えやすいメロディーで、とても美しく、ど真ん中直球すぎるのがきてます。これがポールの魅力だと思うのですが。
今回はやはりプレイベートのこともあってか、ラブソングはあまりなく、明るく振る舞っている中になんとなく
ポールの孤独感というか虚脱感の様なものが見え隠れしているような気がします。それでも音楽で表現し続け前に進んでいくしかないんだ。とでもいうようなポジティブな姿勢に今回もばっちり勇気を頂きました。