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2009年12月3日木曜日

ウィングスとサザンオールスターズ

今日サザンオールスターズを聴いていて改めて思ったこと。ウィングスとつい比較してしまうのですが、この2つのバンドは共通点が多いなと。特に初期の頃はサウンドが似ている、荒削りというかヘタッピな感じというか、ポールってこのレベルからリスタートしたのかって感慨に浸れる程いい感じな音の雰囲気。僕がサザンの初期に惹かれるのは多分こういう理由からだと思います。ラインナップもこの2つのバンドは似ている。奥さんキーボードで、1トップのバンド。たまに気まぐれのメンバーへの振りはあるけど基本的にポール夫妻とその他のメンバー、桑田夫妻とその他のメンバー、というイメージが強いです。あとはヒット曲の多さはサザンの方が上をいっていると思いますがポールの前職のことを考えるとまぁそんなものでしょう。サザンのメンバーからはジョンへの歌とか僕の覚えているコメントにリスペクトを感じますが、ポールにはきっと親しみと同じミュージシャンとしてのリスペクトがサウンドから感じる所があります。特に桑田圭祐氏は無意識か意識的かはわからないですが、ポールを聴き尽くしているところから出る匂いがムンムンします。後面白いのは最近出た曲でポールの「Tiny Bubbles」はサザンの古いアルバムのタイトルですし、サザンが最近出した「I'm your singer」はポールのウィングスのファーストアルバムに入っている曲で、サザンのルーツサウンドなのですが、なんかふふん♪としてしまう様なところがあっていいなと思います。もちろん桑田氏は念頭にこの曲があったと思いますが、実際の曲は洗練されていましたね。
この2つのバンドのサウンドの最終型も完成度が高いのですが、僕は不完全な頃の初期が両者とも好きです。

ここ最近に読んだ本映画、音楽など

久しぶりに更新しますがあっという間に12月になり、今年もいつの間にか終わりの方になってきました。昨日暇だったので久しぶりに映画でも見ようと思い、タランティーノの「イングロリアスバスターズ」を観ました。感想はエーと、とても力を入れて創ったのは良くわかりましたし結構楽しめましたが、「パルプフィクション」ほどではないですね。キルビルの方が面白かったかな。力作だし配役とかストーリーもとても良く出来ていると思うのですが、ぐっとはこなかったですね。凝り過ぎというか考え過ぎちゃったのかもしれませんね。
今読んでいる本はまたしても村上春樹の「象の消滅」と「めくらやなぎと眠る女」の2冊を買って最初から読んでいる所です。今一番ぐっときたのは「眠り」という話。底なしに恐いのと主人公がえんえんと「アンナカレーニナ」を読もうと至るところに、一度読んだことがあるのだけれど全くストーリーが思い出せないというくだりで僕もこの短編を読んだことがあるのに全く思い出せていないことが重なって不思議な気持ちがしました。それでこの間久しぶりにサザンオールスターズのアルバムを聴いて思ったのですが、音楽のアルバムはいつ聴いても口ずさんだりできて歌詞が勝手に口をついて出てきたり、その時の思いでなんかがぱっと浮かんできたりするわけですが、本は時間を置いて読むと何も残っていないというか、どこにもひきもどされないというか、音楽の様に消費されていない感じがします。良い音楽はぼくも30年聴いても飽きないのは実感していますが、それでも何かが色あせていくというか感動の震えみたいなものは確実に消えていきます。が物語はメロディーが付いていない分本能的に瞬時に記憶を呼び起こすスイッチが入らないからなのか、読み返した時に新しく新鮮な感覚があるのは本の特権かもしれませんね。少なくとも僕はそうなので、結構村上春樹商法にハマってしまっている様な気がします。新作でないのに定価で何度も買わされている様な。まぁいいんですけど 趣味ですから。