Google

2007年10月22日月曜日

亀田 朝青龍 沢尻エリカと村上春樹

いやーこの間の亀田騒動といい、朝青龍騒動といい、沢尻エリカ騒動といい、世間という得体の知れない空気感の異様な程の恐ろしさを感じます。確かに上記の3人はそれぞれ常識で考えればまぁ一線を越えてしまうようなヘマというか、愚行というのかを世に晒してしまいましたが、その後のワイドショーやら週刊誌やらの「きみらイテマウゾ!」というような苛めのような集中攻撃には目を見張るものがありました。そんなに騒ぎ立てるようなことなのか? その前に面白がって持ち上げたのはマスコミを始めとした世間ではないのか。
朝青龍は祖国に避難し、他の二人は謝罪したけれど、みんなで一気に村八分にして精神的に追い込むような残忍なやり口。これが、最近の日本(昔からそうだったけれど輪をかけて)の空気を過剰に支配しているような気がしています。所詮娯楽なんだからもっとおおらかでいいのではないかと僕は思うのですが。ところでこの間村上春樹の「僕が走る時に走ることについて語ること」を読みましたが、おそらく彼も世に売れに売れた時、世間にいわれなく叩かれた時期があったのでしょう、村上春樹自身の誇りにしていることを語るときにあまりにも、これでもかと言うくらい謙虚で用心深い表現をしています。もっとストレートに自慢してもいいのにと思いますが。それ程個人が世間に名前を出して対峙していく時に防御が必要なのか。と感心しました。僕のサラリーマンは昔のように気楽でいいのかというと、そうでもなく、やはり僕の前にも世間という得体の知れない怪物が小規模にせよあり、それはインサイドコミュニティーであってもそれが自分の外部に接している世界のすべてなのだからやはり同じようにとても恐ろしいものだと思います。
 亀田選手も朝青龍も沢尻エリカも僕もどのようにこの気分屋でムードだけに支配されて突然容赦なしにせめて来る世間の前に公に出て行動、発言するときは村上春樹を見習って用心して臨むべきだと思いました。