Google

2009年2月27日金曜日

最近読んだ本など2

前回大前研一氏の本を読んで、なんだよなとか思いつつ、本屋でつい「知の衰退からいかにして脱出するか」を手に取って、そのままレジに持っていって読んでしまいました。なんだかんだいって、僕は大前さんの本を結構読んでいます。そして成る程!といつも思うのです。しかしながら、彼の提唱する事柄が大前さんもこの本で嘆いていますが、全く日本に受け入れられていなせん。結局日本人は馬鹿でこのまま衰退の一途をたどらざるおえない。みたいな悲観的な話になってしまうのですが、とりあえずこれから大切なのは英語IT ファイナンスの勉強をすること。それからリーダーシップを持つこと。これは今後の自分の指針になりました。しかしなぜ大前さんか提言する社会に日本は移行しないのか。愚民政策による馬鹿でお人好しな集団を日本政府がつくることに成功したからなのか。大前さんの言っていることももっともだと思います。
しかしながら大前さんの提言する社会が本当に理想的な社会なのかと考えると、あんまり面白そうじゃないなというのが、彼の提言が実現化しない一番大きな原因じゃないかと思います。少なくても世界のトップの話題が昔の教養の話ではなく、現代の新しい教養の話題に変わり、地球温暖化に対する考え方やアフリカのエイズのためにあなたは何かしたかということに対する自分の考えがないと相手にされないとかいうくだりはそれはロックシンガーが20年以上前からやっとたやないかい!あんなに金持ってて本気で何かしようと思ったらとっくにその人達の環境は変わってると思うのですが、そんなのを白々しく高級レストランで語るのがエクゼクティブって、僕はそんなものにはなりたいとは思いません。
教養ということで日本で売れている古典、ついに出た罪と罰2巻 亀山さん訳の文章は本当に読みやすい。緊張に満ちた息詰る刑事と主人公のやり取り。まるで自分が殺人を犯してしまった犯人のような気持ちになるのは今迄でドストエフスキーしかないです。これからの教養はドストエフスキーよりもドラゴンクエストって大前さんはいってましたけど、それはないとここで断言しておきます。