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2009年4月25日土曜日

今週読んだ本3

今週は休みが多かったこともあり、村上春樹のダンスダンスダンスを一気に読んでしまいました。20歳の時に一度読んで以来だったので、
この間書いた通り、ストーリーを全く覚えていなかったので、とても面白かったです。ストーリー以外のイメージは覚えていて、
スバルレオーネとかそうそうこんな感じだったとおもいながら読みましたが、潜在的に色々なフレーズに自分が強く影響を今も受けていることにおどろかされました。それから、「ロンググットバイ」を読んだ後に読むとストーリーの展開や
登場人物のことなど全体がより一層奥行きが出て、面白みが増した様に思います。五反田君の話とか、全く覚えていませんでしたがテリーレノックスですよね、ロンググットバイでいえば。
20歳の頃はやはり2浪するだけあって、脳が未発達だったのと、30代のバブルを謳歌し、同世代の女性を楽々持っていってしまう30代の男性に敵意と嫉妬と憧れみたいな複雑な感情があった様に思います。でも今読むと、全部経費で落ちて借金は減らないとか、仕事は選り好みしなければ生活していける位はすぐ見つかる。という雰囲気を作者がとても冷めた目で見ているのがわかります。誰もバブルを謳歌した人などいなかったのかもしれないですね。今から見るとこの時代は既に一昔前のモノクロになりつつあります。それでもこの小説はとても面白く、20年たっても古くならずに十分読み応えのあるモノだと思います。むしろ今の方が読む価値が高いような気がします。2回目を溜めてから読んで良かった。

2009年4月21日火曜日

再び新宿で

今日は休みで、ちょっと用があり新宿に行き、用事の後でジュンク堂に立寄り、
色々と本を物色していたら村上春樹の「ダンスダンスダンス」
の文庫本を突然読みたくなり買ってしまいました。「ダンスダンスダンス」が出たのは1988年 その頃の僕は2浪目の予備校生で、代々木界隈や井の頭公園をほっつき歩き「このまま一生予備校生かも?」と先の見えない生活を悶々と過ごしていた様な記憶があります。もちろん「ダンスダンスダンス」も読みましたし、その前にあのビッグヒット「ノルウエイの森」を世間のみんなが読んでいました。
僕は「ノルウエイの森」が出たときは本気でやられた!と思っていました。ビートルズマジックを上手く使われた〜!!と。もともとビートルズは団塊の世代のじいさんたちのモノですし、僕らは80年代にファンになった特殊な世代だから何にも言えませんけど。本気でそんな風に思っていました。
それとは別にノルウエイの森は今迄の日本にはない新しくて切ない「100%恋愛小説」でしたから僕もその頃2回以上は読んだ様に思います。まだ読書がそれ程好きではなかったころなので2回以上読むというのは結構スゴいことです。その後出たのが「ダンスダンスダンス」
でした。その頃読んだ切り、一度も読んでいないのですが、ピナコラーダといるかホテルとダンキンドーナツしか記憶になかったので、もう一回どうしても読みたくなりました。1988年の頃の村上春樹の位置づけは赤川次郎とかそういった感じの流行作家で予備校の現代国語の先生なんかは「ダンスダンスダンスなんてだめですねー頭の中がダンスダンスダンスなんじゃないでしょうかね」と言っていました。
それにノルウェイの森のインパクトがあまりにもスゴかった為に「国境の南太陽の西」や「ダンスダンスダンス」はあまり正当な評価がされなかったように思います。僕も一応はやっているから押さえておいた方が女の子と話ができるかな程度な感じでしたので。
でも後で読むと「国境の南太陽の西」は「ねじまき鳥クロニクル」の次くらいに好きだし、
「ダンスダンスダンス」もそろそろ読み返してみていい時期なのではないかと思って買ってしまいました。
ビートルズも「サージェントペパーズ」よりもホワイトアルバムやリボルバーの方が良いと思うし、ちょっと強引ですけど。
その後ベルクで「エッセンベルク」を食べてパンとレバーパテの美味しさを味わって」帰ってきて50ページ程読んだのですかやっぱりグイグイとストーリーに引っ張られていきます。ダンキンドーナツはまだ出てきていませんがしばらく昔のことを思い出しながら楽しめそうです。

2009年4月19日日曜日

新宿ベルクにて

今日久しぶりに新宿に行ってビックカメラに寄って、紀伊国屋で立ち読みしてベルクにいきました。
ベルクドッグとホットコーヒーを久しぶりに食べたのですがソーセージから肉汁が飛び出し、隣で食べていた人にかかってしまいました。
ベルク新聞に夢中だったので焦りましたが、すぐに謝って許してもらいました。肉汁が飛び出るというのはドトールのホットドックではまず
考えられませんよね。やっぱり美味しい。ちょっと高いとはいえ、やっぱりきちんとこだわって出すべき物を出している物は五感でわかります。しかしルミネがベルクに年間1千万の家賃の値上げを要求しているということでしたが、あまりにも理不尽で部外者の私も怒りを感じてしまいました。僕が新宿に新入社員として勤め出したのが93年。その少し先輩のベルクは仕事帰りに、飲めない僕はコーヒー、呑める人達はビールという感じでちょっと一杯色々と会話をして通った場所です。あの頃から味が落ちた訳ではないし、客数も落ちてる訳じゃないのに
どうして追い出す必要があるのか僕にはわかりません。売上も前年をクリアーしているし、その分のコミッションも家賃に上乗せして払っているということですから、もっとポテンシャルがあるはずですよね。僕がルミネだったら改装などの投資支援の話はしても立ち退きは困ると考えますが。この売上が厳しい時代に、家賃収入下がったら困りますからね。それが普通の考え方だと思いますけど。
ブルートレインみたいに、みんな最後に「ありがとー」とかホームで叫んで、惜しまれつつ引退したけど実はニーズがなかったということではなく、確実な需要増のあるお店なのですから。しかも厳しい競争の中で勝ち残っているお店に塩を撒く様なまねは同業者を束ねているオーナーならば絶対にするべきではないと思います。まだまだ、あの場所に堂々と居座って欲しいです。