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2007年12月12日水曜日

電車にて

最近帰りの通勤電車でお客様同士のトラブルにより電車が遅れております。というアナウンスを良く聞く。
実際何度かおじさんと若者の喧嘩を見たことがあるし、混雑時に隣に明らかに不機嫌で誰かに暴力的に自分の鬱憤を晴らしたくて
しょうがないような人が立っていたりすることが一度ならずあります。12月になるとそれに加え人身事故による遅れも加わって
なんというか平和を謳歌している国の日常ではないように思えて来ます。最近特に不機嫌な通勤電車の風景が当たり前になりつつ
ありますが、どうせ混雑してみんなそれなりに不快な気持ちを抱えて電車に乗っているのだから、もう少しお互い気持ち良い雰囲気
を持って過ごせないものかと思います。と書いていくうちに何だかモラリストのぼやきみたいになってしまいましたが、人身事故と
いう知らせは誰かが亡くなっているということで、それを聞いても特に何の感想もない日々を過ごしていることを考えると、鉄道が
無機質な日本のガンジス川の様に思えて来ます。

2007年12月9日日曜日

ピースベット アメリカVSジョンレノン

を今日早速観に行きました。場所は六本木ヒルズ。
一人で行ったのですが、それが正解。ジョンとヨーコに40歳になる前に何か生き方の指針となるものを教えてもらおうと思って。
この映画を観て、特に新しい発見や初めて観る映像などはなかったのですが、勇気づけられる所は多くありました。
それにしても1960年代、70年代という時代がいかに遠くに行ってしまったかというのを実感させられる映画でもありました。
例えばニクソンとFBIがジョンをアメリカから追放しようとしていた陰謀というストーリーが今の僕にとってはなんだか遠い昔の出来事
のように感じられて、映像が古くなっていたというのもありますが、期待していた程に心を動かされなかった自分にちょっとびくりしました。というかジョンという偉大なメンターを持った世代が今、体制側にたってより複雑に賢くその支配を強めているように感じられる気がして。とにかく僕らはシンプルに正しいと想うことをシンプルに信じ、行動しにくくなっている時代に生きているような気がします。
あの時代のように対立軸が民主主義VS共産主義とか右派VS左派みたいにはっきりと見えなくなって来ているし、政治的癒着や汚職事件に
関しても日常茶飯事で怒る元気すら出なくなっている。人類としてのエナジーがなくなってきてしまっているのか、現実に対しての理想
が社会的ではなくより個人的なものとして考えられるようになってきたのか、昔のような一体感を持つことが難しくなってきているように感じます。だからこそ、シンプルに正しいと思うことを声を出して伝えていくことがより大切なんだと映画を観た後自分に言い聞かせました。